理事長所信

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一般社団法人町田青年会議所

2018年度 理事長所信

第51代 理事長 三沢 亮介

51st President  Misawa Ryosuke

新たな未来を切り拓く ~今、この仲間たちとともに~

【はじめに】

1949年、戦争の爪痕もまだ残る東京から「新日本の再建は我々青年の仕事である」という志を掲げた若き青年達が集い、東京青年商工会議所(商工会議所法制定にともない青年会議所と改名)が設立され日本での青年会議所運動は始まりました。戦後混迷期におけるこの国の復興、再建は他の誰でもない自分達が担っていくのだという強い使命感が彼らを突き動かしたのです。やがてその大いなる志は全国各地に広がり、1967年、町田の地においても町田青年会議所が設立されました。私達の生きる現代社会は情報通信、移動手段の発達などの技術革新に伴うグローバリズムが加速し、ヒト、モノ、カネなどあらゆるものが世界中を飛び交っています。そのような中で価値観やアイデンティティーの多様化が見られ、宗教などのイデオロギーによる衝突や社会的な格差の拡大といった多くの問題が生まれており混迷を深めています。今も世界のどこかで続く戦争、貧困など、少し目を向けるとこの世界は多くの問題に溢れ、日本の私達が享受している現在の平和的生活は薄い氷の上に立っているようなものでしかないことが理解できます。今こそ、青年会議所創始の精神に立ち返り大きな困難に立ち向かわなくてはいけません。私達の強い思いが新たな行動となっていくことでこの困難な時代を切り拓き、新たな未来を切り拓いていく強い原動力となるのです。

【多くの機会を提供できる組織運営】

青年会議所では、個人の機会、地域の機会、国際の機会、ビジネスの機会があります。これらの機会提供を積極的に行う組織運営に努めて、メンバーシップを図り会員の成長を促すことで町田青年会議所としての成長につなげてまいります。町田青年会議所には多種多様なバックボーンをもった人材が集まっています。様々な職種、生まれ、育ちも違う多くの異なる背景、個性を持つ多彩なメンバーが切磋琢磨することで組織としての色彩を深め、町田青年会議所でしか得ることのできない経験となっていきます。多様な人材からなる青年会議所だからこその多角的な運動を通じて社会へ働きかけていくことで、一人一人のメンバーがより多くの経験を得られるように機会を提供してまいります。そして、機会の提供、メンバーシップを図るにあたり今一度例会に重きを置いた組織運営に努めてまいります。例会とは、メンバー全員が集うことで同じ方向を向いて町田青年会議所の運動を社会へ発信していく場です。社会が抱える様々な問題を解決するためにどのような政策、手法を用いて行動していくべきかを発信して、全てのメンバーが参加することからなる例会を通してメンバーの成長を最大限に促していきます。

【効果的な広報戦略からの運動発信】

私達の運動をより強く推進するためには、まず町田青年会議所の認知度を高めていくことが必要だと考えます。青年会議所の理念である明るい豊かな社会の実現のためには、多くの人々に我々の運動を伝えていく必要があり、そのためには社会的な認知度の向上が求められ、社会における青年会議所としてのブランディングを確立していかなくてはなりません。いかに良い事業を行っていても、人々に伝わらなければそれは活動に終始したものでしかなく運動への昇華は望めません。インターネットによる情報伝達が主流となっている昨今、溢れる情報をかき分けながら対象者に届けていかなければならず、伝えたいターゲット層の共感を得るための広報戦略が求められます。有効な情報発信を対象者に行い効果的な広報活動を戦略的に実行し、事業における様々なカウンターパートとの協働や対象となる人々に一方向的な発信に留まることのない共感を生む伝達をしていくことで、市民意識の変化による参画を促し会員の拡大につながる広報を実施していきます。

【子どもたちの未来をつくる青少年育成】

子どもたちを取り巻く環境が大きく変化しつつある昨今、詰め込み教育からゆとり教育へ、そして揺り戻しと文部科学省の指針からも読み取れる通り、日本の教育は多くの問題を抱えています。古くから教育が国家百年の計とされているのは、いつの時代においても子どもたちこそが宝であり国にとっての未来そのものだからです。教育とはただ勉学の習得のみを目的とするだけではなく、子どもたちにとって多感で柔軟な時期に育むべき心を形作っていくことです。心の発達は子どもたちがやがて成長してからの人生における思考や判断の大きな根幹となっていきます。子どもたちの問題は必ず取り組まなければいけない社会における喫緊の課題であり、青年会議所として青少年育成における事業を地域社会から社会全体に働きかけて解決していく必要があります。学校教育における試みだけではなく、将来を担う子どもたちに全ての大人が背中を見せて伝えていかなければいけません。共に生きる私達一人一人があるべき姿を子どもたちに見せていくことで彼らを指し示す未来とならなければなりません。子どもたちが心豊かに成長することで新たな未来へと繋がっていきます。

【まちづくりにおけるロールモデルの確立】

現在我が国は世界でも類を見ない人口減少を伴う超高齢社会に向かっています。このような情勢におけるこれからの社会においては女性、高齢者といった潜在的な能力を有するあらゆる人々の社会参加の促進が求められ、全世代で支え合う必要があります。女性ならではの感性や視点は地域の活力を高め、全ての人にとって暮らしやすい社会につながります。また、平均寿命が大きく延びた現在の超高齢社会においては高齢者の定義も大きく変化してきています。働き方や社会参加といったライフスタイルを転換していくべき時期に差しかかっており、高齢者の能力を活かすことは社会全体の底上げにつながっていきます。町田青年会議所はこれまでにもまちづくり事業を、行政を始めとした関係諸団体と協働して様々な角度から事業を実施することで多くの検証を行ってきました。青年会議所は青年経済人による経営者の団体でもあり、各々の経済人としての成長が地域経済に還元されることで地域から経済を創生していくとともに、女性や高齢者といった全ての人々が活躍できる社会を形成することで、まちづくりにおける世界に先駆けたロールモデルの確立を求めていきます。

【未来を切り拓いていく人財育成】

町田青年会議所は人財教育に注力していくことで会員の成長を大きく促してまいります。私達はまちづくりの団体でもありますが、まちづくりとは即ち人づくりだと考えます。青年会議所は青年期における自己成長を図る上での人生最後の学び舎と例えられます。多種多様な社会的背景を持った志高きリーダー達が集まり日々切磋琢磨していくなかで、自分だけでは決して得られなかった成長を遂げていくことができるのです。人は人によってしか磨かれず、人としての力を、心を磨き合えるその環境が青年会議所には確かに用意されています。新しく入会してきた会員に対しての育成プログラムやフォローアップをより丁寧に行っていくことで、青年会議所としての本懐から青年会議所運動の理解を深めていただき、社会へ能動的に運動発信できる人財を育成してまいります。町田青年会議所にとっての宝は会員一人一人そのものです。社会からお預かりしたこの人財を町田青年会議所として大切に磨き育てて、未来を切り拓いていく逞しい人財へと成長した姿で社会にお返しするまでが私達の責務です。

【個性と個性がかけあう仲間づくり】

私達が目指す明るい豊かな社会を実現するために最も必要でなくてはならないもの、それは仲間です。想いを一つにできる共に行動する仲間がいなくては青年会議所としての運動を行うことは決してできないからです。40歳までしか在籍することのできない青年会議所において会員拡大、仲間づくりが一丁目一番地と呼ばれる理由がそこにあると考えます。多くの市民の共感を得る運動を行うためには、まず私達の理念に共感してもらえる仲間づくりこそが必要なのです。新しい仲間を迎えるにふさわしい町田青年会議所であるために私達自身もたゆまぬ向上が求められます。私達の姿を通して町田青年会議所への興味を持っていただく最初の入り口となるからです。新たな仲間との一つ一つの大切な出会いは私達の更なる成長をもたらしてかけがえのない財産となっていきます。一人一人の個性と個性が掛け合わさることで仲間の数の分だけ集団としての魅力が増し運動を強く展開していくことにつながります。町田青年会議所には共に高め合うことで生まれる真の友情があります。まだ見ぬ新たな仲間を皆で迎えていきましょう。

【結びに】

51年目を迎える町田青年会議所は、先達によって紡がれてきた歴史、経験を発展させていくことで、これからの5年、10年、そして新たな50年へと繋げてまいります。町田青年会議所は設立以来、多くの問題に向かい合ってきました。現在を生きる私達の前にもやはり大きな問題が横たわっており、この時代の責任世代として決して目を背けることはできません。先輩諸兄の皆様から受け継がれてきたことは、無関心を装い他人任せにするのではなく、他人はまた自分自身を映す鏡でもあるという事であり、私達の世界に起きている問題を自分事として捉えることで立ち向かっていかなければいけません。私達にはこの時代の責任世代としてより良い世界を作っていく必要があり、これからを生きる子どもたちにその世界を引き渡していかなければならないのです。社会的・国家的・国際的な責任を自覚し、志を同じうする者相集い力を合わせ、青年としての英知と勇気と情熱をもって、明るい豊かな社会を築き上げよう。今、この仲間たちとともに新たな未来を切り拓いていきます。

 

【基本理念】

人と人で磨かれ合った人財たちよ、輝きを放ち、このまちを照らす光となれ

 

【基本方針】

・多くの機会を提供できる組織運営

・効果的な広報戦略からの運動発信

・子どもたちの未来をつくる青少年育成

・まちづくりにおけるロールモデルの確立

・未来を切り拓いていく人財育成

・個性と個性がかけあう仲間づくり